センターだより

アセスメント研修1

 8月2日(金)に、アセスメント研修1-発達障害のある子の検査結果(WISC-Ⅳ)を踏まえた支援、事例から実践に生かす(初級)-が行われました。講義等の内容は、以下のとおりです。

・講義「発達障害のある子への支援~検査結果(WISC-Ⅳ)の基礎的な読み取りや保護者への支援について~」

                                  講師:星槎大学 教授 岩澤 一美 氏

・講話・演習「実際の事例を加工した架空事例による事例検討」          

                           講師:千葉県こども病院 心理判定員 敦賀 壮太 氏

 

 

 

 

 

 

                     研修の様子

研修後の、受講者の声です。(以下、原文ママ)

・「グループ協議の時間でいろいろな先生方のお話や考えをお聞きできて良かったです。自分の勉強不足を感じこれから頑張ろうと思いました。」

・「岩澤先生の事例をお伺いして、今通級に通っている子どもたちと共通する内容が多くありました。子どもたちの思いを大事に、安心して話せる相手になっていきたいと思いました。午後の演習では、他市の先生方と事例検討を話し合い、学ぶことがたくさんありました。各市の状況も情報交換できて、視野を広く持って支援について話し合うことができました。ありがとうございました。」

・「WISC-IVの解釈の仕方がわかりやすく、とても勉強になりました。強みになる部分と弱いところをどう見取り、どう支援していくか今後活かしていきたいと思いました。」 

 WISC-Ⅳの指標のプロフィールパターンによる解釈では、講師の先生が認知特性から生じる学習の困難例、支援例を示していただきました。これらのパターンを参考にすることで、子供たちの支援方法などのヒントにつながると思います。

特別支援教育相談研修2

 7月31日(水)に、特別支援教育相談研修2-合理的配慮の充実と連携の進め方について-が行われました。講義等の内容は、以下のとおりです。

・講義「発達障害の子の困難さと合理的配慮について理解を深め、学習の力を伸ばす方法」

                            講師:千葉大学教育学部 准教授 宮寺 千恵 氏

・講話「実際の事例を加工した架空事例による事例検討」

                   講師:民間相談室相談員 兼 スクールカウンセラー 髙野 里絵 氏

                      研修の様子

研修後の、受講生の声です。(以下、原文ママ)

・「合理的配慮という言葉は知っていたがどういう点に気をつけたらいいか不安だったので、今回の研修で少しわかったように思う。」

・「他校の先生方と話すことで他校できていることや事例をみたときにポイントとして特に注視する面がわかり、勉強になった。」

・「高校入試・大学などの入試の概要や、合理的配慮の事例について知ることができました。」

 

 今年度から事業者による障害のある人への合理的配慮の提供が義務化され、社会全体で合理的配慮を考えるようになりました。本研修の内容をもとに、先生方には学校と子供たちや保護者をつなぐ架け橋になっていただけたらと思います。

知的障害教育におけるカリキュラム・マネジメント研修

 7月22日(月)、23日(火)に、知的障害教育におけるカリキュラム・マネジメント研修‐学習指導要領を根拠とした実態把握から学習評価、授業改善までの手続き-が行われました。講話等の内容は、以下のとおりです。

・講義「知的障害教育における教育課程及び学習評価からの授業改善」
                         講師:筑波大学人間系障害科学域 教授 米田 宏樹  氏
・講話「お助けツール」の使い方
                         講師:県総合教育センター所員
・講話「お助けツール」の活用と授業の実際
                         講師:県立特別支援学校教諭
・演習「知的障害教育における指導目標と指導内容の設定-「お助けツール」の作成を通して-」の使い方 」
                         講師:県立特別支援学校教諭
・講話「授業改善アシスト」の使い方
                         講師:県総合教育センター所員
・講話「授業改善アシスト」の活用と授業の実際
                         講師:県立特別支援学校教諭
・演習 知的障害教育における学習評価からの授業改善-「授業改善アシスト」の作成を通して-
                         講師:県立特別支援学校教諭
・講話 知的障害教育におけるカリキュラム・マネジメント-「お助けツール」と「授業改善アシスト」の活用について-
                         講師:県総合教育センター所員

 

〈アンケート自由記述より〉(原文ママ)
・「他校の先生方と授業改善ツールについて協議する中で、いろいろな考え方を知ることができ、大変学びになった」
・「実際に操作をすることで、使い方について感じることができて良かった」
・「学習指導要領に基づいて授業を組み立てていくプロセスがよく分かりました。実践例から、具体的な活用方法が分かりました。授業づくりのポイントを周知できたらいいです」


 研修で使用した「授業改善アシスト」や「知的障害教育課程のお助けツール-実態把握から学習評価まで-」は、こちらからダウンロードすることができます。ぜひ御活用ください。

教科書展示について

 当センターを会場として、6月14日(金)から7月3日(水)の期間、教科書展示会を実施しましたが、引き続き千葉中央教科書センターとして、現行教科書並びに令和7年度使用予定教科書を閲覧することができます。

 場所はセンター本館1階カリキュラムサポート室で、平日の9:00から16:45までの時間、閲覧可能となっています。ぜひご活用ください。千葉中央教科書センター

休日開放事業「知りたい・学びたい発達障害」土曜塾

令和6年6月8日(土)に、教育関係者及び一般の方を対象として、休日開放事業「知りたい・学びたい発達障害」土曜塾が行われました。講演の内容は以下のとおりです。

・講演「発達障害の子どもとインターネットやゲームの世界-子どもたちはインターネットやゲームの世界で

              何をしているんだろう?-」

                      講師:医療法人 仁誠会 大湫病院 児童精神科医 関 正樹 氏

〈アンケート自由記述より〉(原文ママ)

・「ASDやADHDの特性とゲームとの関係性についてのお話は、私にとっては新しい視点であり、新鮮に感じました」

・「インターネットやゲームの世界は発達障害の子どもたちにとって、居場所や大切なつながりの場であることが分かりました」

・「相談しやすい大人になるよう心がけたいと思った」

  関先生は、岐阜県東濃地方の地域の児童精神科医として、発達障害や不登校の子どもの診療にあたるとともに、地域における発達障害の啓発活動や保護者の座談会などに出席し、家族支援を行っておられます。発達障害とゲームとの関係や家庭等でどのように対応していくのか、分かりやすくお話しいただきました。