センターだより
視覚障害教育の理解と指導研修-見えない・見えにくい子の指導の実際-
8月20日(木)、視覚障害教育の理解と指導研修-見えない・見えにくい子の指導の実際-が行われました。講義・講話内容は以下のとおりです。
・講義「視覚障害のある子の理解と教育」
講師:国立特別支援教育総合研究所 主任研究員 沓澤 整治 氏
・講話・演習「弱視通級における指導の実際」
・講話・演習「見えにくさを補うための指導」
講師:東京都公立小学校教諭 2名
〇講座の様子
〇受講後の受講生の声です。
・「講義+体験で、初心者の私には入門編として学ぶことができよかったです。特に単眼鏡の体験は、視野を広げることが出来ました。講師の方々には丁寧にお話いただいたり、質問に答えていただいたりし、感謝します。ありがとうございました。」
・「視覚障害についての理解や弱視通級における指導の実際を聞くことができて、とても参考になった。」
・「視覚の発達について(視力と視知覚それぞれについて)新しく知れたことがあり勉強になった。AIを活用して生活されている社会人の方の情報が参考になった。自立活動では、将来を見据えた活動も取り入れつつ、今は大人と一緒に楽しく歩いたり、いろんな動きを経験しながら内言語を増やしたり、ボディイメージを形成したりしていきたいと思った。」
午前中は、視覚障害についての概論や、視覚器の構造と働き、視機能の発達と評価等を踏まえた弱視児や盲児の指導の基本について学びました。午後は、東京都の弱視通級指導教室の実践を知り、視覚補助具の一つである「単眼鏡」を実際に使用してみると共に、援助依頼につながる自己理解を育むための支援について学びました。視覚障害児は、発生頻度からいえば特別支援教育の対象児の中では少数派です。だからこそ、適切な発達支援や教育的指導について、専門性を高めていただけると幸いです。
知的障害教育の理解と指導研修-性に関する指導の在り方-
8月19日(水)にZoomを活用し、「知的障害教育の理解と指導研修―性に関する指導の在り方―」が行われました。研修の最後には、Zoomのブレイクアウトルームを活用し、対話、リフレクションも行いました。講義・演習等の内容は以下のとおりです。
・講義「知的障害のある子の性に関する指導についての現状と課題」
講師:福岡県立大学 教授 松浦 賢長 氏
・講話・演習「知的障害のある子の性に関する指導について演習を行いながら学ぶ」
講師:淑徳大学 非常勤講師 高瀬 初美 氏
県立特別支援学校教諭 2名
〇講座の様子
〇受講後の受講生の声です。
・「知識習得よりも行動できる力の習得を目指す授業づくりをしていきたい。特に、発達・認知が初期や重度重複の児童生徒に対しての授業について、今回の研修で学んだことを活用して改善を図っていきたい。」
・「どの先生のお話も実践に即した非常に分かりやすい内容でした。性については普段あまり積極的に言語化しないため、子どもたちに分かりやすく説明するためにはどうしたらよいか分からずにいましたが、具体的な説明の仕方やイラストを用いたワークシートの活用方法を知ることができて良かったです。」
・「具体的に他の学校の取り組みが知れてよかったです。」
午前の講義では、学校における性に関する指導の目的や性被害防止の考え方などを学びました。また、性の教育を行うにあたり、学校での授業や日常生活を社会に出るためのシミュレーションの場として整えていくこと、家庭と協力することの必要性について御教授いただきました。
午後の講話・演習では、生命の安全教育や人との距離感の取り方などの実践例を「ワークシートから始める特別支援教育のための性教育」を活用しながら、御教授いただきました。
本研修の内容を、自立した社会生活を見据えた系統的な性教育を考えていくための要素として役立てていきます。
ICTを活用した遠隔教育の理解と授業づくり研修-病気療養等により支援が必要な子への対応-
8月3日(月)、Zoomを活用し、「ICTを活用した遠隔教育の理解と授業づくり研修-病気療養等により支援が必要な子への対応-」が行われました。講義・講話の内容は以下のとおりです。
・講義 「支援が必要な子ども等へのICTを活用した遠隔教育」
講師:関西学院大学 教授 丹羽 登氏
・講話・演習「ICTを活用した遠隔教育における指導の工夫—小学校及び高等学校の実践から-」
講師:教育委員会指導主事
公立学校教諭(高等学校)
・講話・演習「ICTを活用した遠隔教育における指導の工夫—特別支援学校の実践から-
講師:公立学校教諭(特別支援学校)
〇受講後の受講生の声です。
・昨年度から遠隔授業を希望する生徒が出て、校内も早急に遠隔授業に対する体制を整える必要があった。今年度はまだ遠隔授業を希望する生徒が出てきていないが、現状を考えると希望する生徒が出てきたときのために環境を整える必要がある。そういった生徒が出てきたときに今回の研修の内容を活用したい。
・知りたかったことを具体的に教えていただけてとても参考になりました。リモート授業の具体例、特に、どのような生徒を対象にするのか、教員の負担や生徒の反応など。「やっぱり対面がいいと思った」という生徒さんの反応は、教員とてとても励みになると感じました。あくまでも「登校に向けて、一つの手段として活用する」という軸をもつことが大切ということを学びました。また、今後保護者参加行事にzoomを取り入れられないかと考えていたため、実際の機材の活用方法やそれぞれの工夫も教えていただき、こちらも大変参考になりました。お忙しい中ご準備くださった先生方、ありがとうございました。
病気療養等により支援が必要な児童生徒に対するICTを活用した遠隔教育について理解を深めるとともに、実践事例を通して効果的な指導の工夫について学んだ。小学校、高等学校、特別支援学校それぞれの実践から、児童生徒の学びを保障するための遠隔教育の在り方や授業づくりのポイントについて理解を深めることができた。
高等学校における特別支援教育研修②-キャリア教育の支援-
8月5日(水)、Zoomを活用し、「高等学校における特別支援教育研修②-キャリア教育の支援-」が行われました。講義・講話の内容は以下のとおりです。
・講義「高等学校における特別な教育的ニーズのある生徒への進学・就学へ向けた移行支援の実際」
講師:高松大学発達科学部子ども発達学科 教授 山口 明乙香 氏
・講話・演習「高等特別支援学校におけるキャリア教育の実践」
講師:県立特別支援学校教諭
〇受講後の受講生の声です。
・「各教科の授業もキャリア教育の一環であり、振り返りの重要性を再認識しました。また、高校では振り返りが中間、期末テストのみがほとんどです。そのため、振り返りを各教科で充実させるだけでも、将来についてイメージを膨らませることができるヒントが多くあると感じました。」
・「今までキャリア教育は将来働くためのスキル、あるいは将来を展望する力を見につけるものだと思っていました。今回の研修を受け、考えが深まり9月から実践していきたいと思うことがたくさん浮かびました。」
・「進路を具体的に考えるために、それまでどのようなキャリア教育を積み重ねてきたか、この先積み上げて行くか、考え行動する機会を作るというのは、全ての学校種に共通して必要になると感じました。高校だから、にとらわれず、キャリア教育をこれから改訂される学習指導要領と照らし合わせ、目の前の子どもたちが自分から周りとの関係や自分のことを考えられるようになるには、という視点で、考えていきたいと思いました。」
・「山口先生のお話は、大変わかりやすく、興味深い内容でした。こんな少ない中での研修ではもったいなく、本校の職員研修ふくめて職業科や高校のニーズがある先生方に聞いていただきたかったです。」
社会の中で、自分らしくもてる力を発揮して生きていく力を育みたい。そのためには各ステップや発達段階でキャリアの視点からの成長が不可欠となる。自己理解、自己受容、自己決定、援助要請などの力を身に付けるために、幅広い経験と他者へのかかわりをいかに意識して準備できるか。学年や障害の有無によらず、教育に携わる者にとって常に考えていきたいテーマであった。
自立活動研修③-肢体不自由のある子が外界に働き掛ける力を高めることができるAACの活用法-
7月24日(金)、自立活動研修③-肢体不自由のある子が外界に働き掛ける力を高めることができるAACの活用法-が行われました。講話・演習内容は以下のとおりです。
・講話「肢体不自由のある子が外界へ働き掛ける力を高める指導の実際」
講師:NPO法人訪問大学おおきなき 講師 熊谷 修 氏
・講話「様々なAACの制作の動機と子供の実態に合わせた実践例の紹介」
講師:県立特別支援学校教諭
・講話・演習「様々なAAC教材(スイッチ教材)の紹介」
・演習「肢体不自由のある子が使える簡単なAAC(スイッチ)制作の実際」
講師:NPO法人訪問大学おおきなき 講師 熊谷 修 氏
講師:県立特別支援学校教諭 2名
〇講座の様子
〇受講後の受講生の声です
・「AACについて基礎から実践まで理解を深めることができました。実際にはんだを使っての教具作りなど、とても勉強になりました。」
・「午後の実技では、講師のおもちゃを自作のスイッチで動かすことができた際、講師の方が「成功ですね!頑張りましたね!」と笑顔で拍手してくださり、大変嬉しかったです。大人になっても褒めていただけると嬉しくなると改めて感じ、現場でも今まで以上に子ども達を褒めていこうと思いました。」
・「視線や少しの動きがあれば、さまざまな手立てを講じることができると勉強になりました。また、はんだづけなど初めての体験でしたが、今後も補助具作り等で取り組みたいと思いました。」
午前中は、AAC(拡大・代替コミュニケーション)の概念や、AACアプローチに使う支援機器と実践について、多くの事例を交えながら学びました。午後は、はんだごてやペンチなどの工具を使って、様々なAAC教材を実際に制作しました。肢体不自由のある子どもたちのコミュニケ―ション指導に活かしていただけると幸いです。
知的障害教育における教科書を活用した算数・数学科の授業づくり研修
7月31日(金)、Zoomを使用した「知的障害教育における教科書を活用した算数・数学科の授業づくり研修」が行われました。場所を問わず参加できる利点を生かし、多くの受講者が研修に参加しました。講義・講話の内容は以下のとおりです。
・講義「知的障害教育における教科指導の実際~学習指導要領と授業づくりの視点~」
講師:帝京大学教育学部 准教授 中村 晋 氏
・講話「知的障害のある子が主体的に取り組む算数・数学指導の実際」
講師:県立特別支援学校教諭
公立小学校教諭
〇講座の様子
〇受講後の受講生の声です。
・「授業内だけの断片的な知識ではなく、普段の生活に生かせる知識をつけられるよう、児童の生活に即した授業をつくることが大切であると学び、今後の授業づくりで意識していきたいと思いました。また、児童が主体的に参加できる授業について、実践を交えて分かりやすく講義していただき、とても勉強になりました。」
・「オンラインでの講義による研修は、良かったです。手元にレジメ以外の資料(特別支援学校学習指導要領解説)を用意することができたり、iPadを隣に置いて資料を拡大できたりと、講義内容をその場で深めることができました。」
・「午後の研修で、グループごとに意見交流ができたのは良かった。対面研修でなくても、Zoomで意見交流ができ、しかも所属校や名前も確認しながら「〇〇先生のお話で…」とディスカッションできたのは良かった。総合教育センターに行かなくても、Zoomでできるこのような研修を増やしていただきたいです。」
・「中村先生による、授業づくりの視点にはっとさせられることがあり、後期の授業づくりの見通しがもてた。午後の講話についても、実践を紹介していただき、9月からの授業づくりにいかしたいと思った。」
午前中は、知的障害のある児童生徒の学びの特性を踏まえながら、「教える」から「学びを支える」への発想の転換について学び、教科書、特に星本(文部科学省著作教科書(知的障害者用))を中心に取り上げ、学習活動の充実や、個別最適な学びと協働的な学びを往還させる授業づくり、自己調整学習を促す教師の働きかけなど、明日からの実践に生かせる多くの示唆をいただきました。
また、午後には現職の先生方による講話が行われ、それぞれのお立場から日頃の取組や具体的な実践事例をご紹介いただきました。少人数での話し合いでは、受講した先生方にとっても、自らの支援や授業づくりを振り返り、児童生徒一人一人の主体的な学びを支える実践へとつなげていく、大変有意義な学びの機会となりました。
ようこそ総セへ!教育長及び委員のみなさま ~研修の視察を実施~
7月29日(水)、杉野教育長をはじめ、4名の委員のみなさまに千葉県総合教育センターをご訪問をいただきました。
当日は夏休み期間中で、センターではさまざまな研修を実施していました。教育長及び委員のみなさまには、初任者研修(異校種交流)や地学観察実験研修の様子をご視察いただきました。
初任者研修(異校種交流)では、総合教育センターが目指す「共創・探究型」の研修として、「対話」と「リフレクション」を重視した学びを展開しました。受講した先生方は、普段なかなか接する機会のない異なる校種の先生方との対話を通して、新たな視点や気付きを得ることができたことと思います。委員のみなさまも、熱心に耳を傾けておられました。
地学観察実験研修では、天体望遠鏡の組み立てから太陽の黒点観察まで、委員のみなさまにも実際に体験していただきました。参加者とともに観察活動に取り組まれる姿が見られ、研修内容への理解を深めていただく機会となりました。
このほか、センター内に設置されている中央教科書センターや、メディア教育棟のスタジオもご覧いただきました。
今回の視察を通じて、総合教育センターが推進する新たな教職員研修の取組について理解を深めていただく貴重な機会となりました。
千葉県総合教育センターでは、「子どもたちと先生の笑顔のために」を合言葉に、今後も研修事業をはじめ、学校等支援、調査研究、相談事業の充実に努めてまいります。
チラッと紹介♪特別支援教育基礎コンテンツ 「発達障害コンテンツ」編
初めて特別な配慮を要する子供の支援を担当する先生や初任の先生から、更に知見を深めたい教職員の皆さんまで、幅広く活用できる情報をコンテンツごとにまとめた「特別支援教育基礎コンテンツ」。
連日、県内の先生方からのお申し込みがあります。
より多くの方にご活用いただきたいので、今回は「発達障害コンテンツ」についてチラッとご紹介いたします。
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<発達障害コンテンツ>Ⅱ 発達障害のある子供の指導・支援 p3-6より抜粋
-----ここまで-----
特別支援教育基礎コンテンツは、スライドの解説文もあるため、内容の理解を深めることができます。
この夏に特別支援教育を学び、9月以降の実践に生かしていきませんか?
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千葉教育 蓮号 発行しました!
令和8年度第1号となる蓮号を7月17日に発行しました。
本号の特集テーマは、「地域・産業界と連携したキャリア教育」です。
県教育庁企画管理部教育政策課キャリア教育推進室による「キャリア教育における本県の課題と取組」の記事の他、キャリア教育優良校の実践を紹介しています。
また、今年度から「委員からのメッセージ」と題して、千葉県教育委員会委員の皆様から各号で執筆いただいています。今回は、花岡 伸和委員です。
千葉教育は、当センターHPからも閲覧、ダウンロードできます。どうぞご活用ください。
◎千葉県文書館にて、150円で販売も行っています。(所在地:千葉市中央区中央4-15-7)
この夏、特別支援教育を学び直したい方におススメ ~特別支援教育基礎コンテンツ~
初めて特別な配慮を要する子供の支援を担当する先生や初任の先生から、更に知見を深めたい教職員の皆さんまで、幅広く活用できる情報をコンテンツごとにまとめて掲載しております。
この夏、特別支援教育を学び直したい!という方におススメです。
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