センターだより
特別支援学校初任者研修(校外研修第18回)
「音楽」「生活単元学習」「体育」「外国語科・外国語活動」の4つのコースの中から、各自が学びたい内容を選択し、研修に参加しました。優秀な実践をされている各講師からは、それぞれの教育実践においての具体的な指導方法や教材等の工夫、併せて学習指導要領上の意義等が伝えられました。研修生は、自身の日頃の実践を振り返りながら、新たなアイデアを得たり、教材作成の必要性を再確認したりしました。研修生からは「明日からの指導や支援に役立てていきたい」という声がたくさん聞かれました。
(音楽コースの研修の様子) (生活単元学習コースの研修の様子)
生活単元学習とは、「児童生徒が生活上の目標を達成したり、課題を解決したりするために、一連の活動を組織的・体系的に経験することによって、自立や社会参加のために必要な事柄を実際的・総合的に学習するもの」です。(特別支援学校学習指導要領解説 平成30年3月より)
新任校長研修及び閉講式
午前中は、一人一台タブレット端末を活用し「ICT を活用した授業展開」をテーマに、実践演習を通してプログラミングについて学びました。その後、「学校事務及び財務施設管理」についての演習・協議を行いました。
午後からは、元大学教授の徳川文武氏が「グローバル人材の育て方」について講義を行いました。
閉講式では、本センター所長から、「新学習指導要領」及び「新しい見方で行う学校改革」等に触れた挨拶がありました。
ICT を活用した演習の様子 徳川文武氏による講義 閉講式の様子
県立学校等中堅教諭等資質向上研修及び閉講式
午前中は、東京学芸大学の渡部竜也准教授から「カリキュラム・マネジメントの考え方・進め方」についての講義がありました。
午後からは、県立船橋高等学校の安藤久彦校長から「ミドルリーダーに望む」をテーマに講話がありました。その後の研修では、グループに分かれて「中堅教諭等資質向上研修の成果と課題」について、自作の資料を基に、ミドルリーダーとして「職場の活性化」「若手教員への指導や助言等」についてグループ協議を行いました。
閉講式では、本センター次長が「各学校において、若手教員の手本となるチームリーダーとして活躍してください」と、研修生にエールを送りました。
渡部竜也准教授からの講義 安藤久彦校長からの講話 グループ協議の様子 閉講式の様子
平成30年度千葉県児童生徒・教職員科学作品展の表彰式
平成30年度千葉県児童生徒・教職員科学作品展の表彰式が、11月7日(水)に本センター大ホールで行われました。
式典では、千葉県知事賞をはじめとした特別賞や優秀賞、優良賞、奨励賞、学校賞などを受賞した200名近い児童生徒及び教職員に、賞状及びトロフィー等が授与されました。受賞者の晴れやかな笑顔が、秋空の下輝いていました。
審査員の講評では、今後のより良い作品と研究のために、「自分の考えを文章でまとめること」「データをたくさん収集すること」「できた作品を人に見てもらうこと」等のお話がありました。
なお、本年度の受賞作品の中から工夫作品29点と科学論文15点が全国展に出品されます。
受賞者の様子 県知事賞 所長賞
休日開放事業 -特別支援教育講演会-
10月27日(土)に、「平成30年度 休日開放事業 -特別支援教育講演会- 」を開催しました。講師には、NPO法人えじそんくらぶ代表、ハーティック研究所所長の高山恵子先生をお迎えし、「幸せになるためのアンガーマネジメント(怒りのコントロール)」というテーマで御講演いただきました。子供と向き合う上で大切にしたい見立ての重要性や子供のストレス回避行動等を理解と客観性をもって受け止める為の方策などについて、御自身の体験談も踏まえ具体的なお話をたくさんいただいた学びの場となりました。
LGBTについて考える
10月24日に「『チーム学校』リーダー研修会」が開かれました。講演会では「LGBTの現状と課題」というテーマで、すこたんソーシャルサービスから伊藤 悟様・三宅大二郎様の二名にお越しいただき、ご自身の体験を交えてご講話いただきました。
まずは教員が「性自認」「性的指向」などの基本的な知識を正しく理解し、少しずつでも発信していくことによって、子供たちから「相談できる大人」として認識される存在になることが大切であるというお話でした。
知的障害のある子の生徒指導研修
午後は、県立特別支援学校流山高等学園校長の岡田哲也先生をお迎えし、「知的障害のある子の生徒指導の在り方」をテーマに進めました。前半は、流山高等学園の実践を軸に、課題解決的な対応に加え、予防的な取組やキャリア教育との関連について講話いただきました。
後半は、「今の生徒指導における課題」をテーマにグループ協議を行い、他校の取組みを知るとともに、今後の実践に生かす情報を得る機会となりました。
肢体不自由のある子の指導研修
8月7日に、平成30年度「肢体不自由のある子の指導研修ーAACを活用して外界に働きかける力を高めるー1組」の研修を行いました。
講師には、元特別支援学校の教諭で、現在は「訪問大学 おおきなき」でご活躍されている熊谷修先生をお迎えしました。午前は、先生が作製した様々なスイッチや実際に使っている動画を視聴し、効果的なスイッチの使い方、実際にスイッチを使うときの注意点など学びました。午後は、はんだ付け等を受講生が自身で行い、実際に教材(BDアダプター、フィルムケーススイッチ、棒スイッチ、ひもスイッチ)を製作しました。
最後にスイッチを接続したおもちゃが動くと、会場から歓声が起き、「早速、9月から学校で使いたい」という声も多く聞かれました。終始、和気あいあいと取り組み、実りある研修となりました。
発達障害のある子の指導研修
当日は公立学校自立活動教諭(専門職)作業療法士を講師としてお招きしました。午前は、「感覚統合の視点から見た困難さの理解」をテーマに、姿勢の崩れやすさや動きのぎこちなさ等について学びました。午後は「運動能力を育てる指導のアイディア」というテーマで、遊びを通して学ぶ自己学習型の学習について、受講者が実際に体験や活動をして理解を深めました。その際に紹介していただいたアイディアは、明日からすぐに教室で使えそうなものばかりでした。
発達障害のある児童生徒の学習上・生活上の困難さについて、感覚統合の観点から専門的な知識を楽しみながら学ぶことができました。
新任校長研修
はじめに、東京国立博物館 銭谷眞美館長から「これからの学校づくりへの期待・チーム学校の具現化」について講話を、その後、「小・中学校」と「高等学校・特別支援学校」に分かれて、前成田市立成田小学校校長の清水登氏と前県立船橋高等学校校長の百瀬明宏氏から「今求められる学校経営 人材育成の取り組み」についての講話がありました。
午後からは、講師を交え「今求められている学校経営上の課題と校長の役割」について、所属校の現状などを踏まえながら班別協議を行いました。
銭谷眞美館長からの講話 清水登氏 百瀬明宏氏 班別協議の様子